新卒就活「履歴書」の学歴・職歴欄の一般的な書き方を解説。生まれ年から学校卒業年の西暦と年号がわかる早見表に加えて、全27パターンの見本サンプル・例文を用意しました。浪人、留年、休学、留学、編入、中退などのほか、高専の本科や専科、中高一貫校など出身校に応じた書き方、学生起業した人の職歴まで、幅広く書き方とポイントを紹介しています。
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目次
履歴書の学歴・職歴欄(書き方見本・サンプル)
まずは基本的な書き方を紹介します。
▼記入例:エントリーシート・履歴書「学歴・職歴」部分
学歴欄の書き方
- 1行目に「学歴」と中央に書きます
- 2行目から実際の学歴を書き始めましょう
- 学校名、学部、学科、コース、専攻を正式名称で書きましょう
- 「卒業見込み」または「修了見込み」も忘れずに記入しましょう
<就活生が間違えやすいポイント>
- 「高校」ではなく「高等学校」と正式名称で書きましょう
- 「卒業」と「修了」を使い分けましょう(※使い分けについてはこちら)
- 学歴欄に「以上」は書きません
職歴欄の書き方
- 学歴を書き終えたら、1行目に空欄を作ってから「職歴」と中央に書きます
- 「職歴」と書いた次の行から実際の職歴を書き始めましょう
- 職歴がある場合は、会社名や部署名の正式名称を書きます
- 正社員での就職経験がない場合は「なし」と記入します
- 職歴を書き終えたら、最後に右寄せで「以上」と書きます
<就活生が間違えやすいポイント>
- アルバイトは職歴には含まれません
- 正社員として働いた経験がない場合も、職歴は省略してはいけません
生まれ年から学校卒業年度の西暦と年号がわかる早見表
履歴書に記入する年号は、和暦(令和5年)と西暦(2023年)のどちらでも大丈夫です。ただし履歴書とエントリーシート(ES)で統一し、和暦は平成を「H」、令和を「R」などと省略しないようにしましょう。同様に西暦も、2023年を「’23」などと省略してはいけません。
※1~3月生まれの人は、1年前の欄を見てください
※浪人や留年、休学をした場合は年数を加えてください
【全27パターン】履歴書の学歴・職歴欄の書き方見本サンプル
履歴書の学歴・職歴欄の書き方例を27パターン用意しました。
浪人、留年、休学、留学、編入、転校、中退などはもちろん、学校名の変更や、大学院生、高専生、中高一貫校など出身校にまつわる書き方、ダブルスクールや学生起業、就労経験がある場合の書き方のサンプルも用意しています。また、書き方例に加えて注意点も紹介しています。自分の学歴・職歴に合った正しい書き方の例文やヒントがきっと見つかるでしょう。
【目次】書き方例
- 例文1:【基本形】中学卒業から大学卒業までの学歴の書き方
- 例文2:大学院生の学歴の書き方
- 例文3:短大生の学歴の書き方
- 例文4:浪人した場合の学歴の書き方
- 例文5:留年した場合の学歴の書き方
- 例文6:海外の大学に正規留学した場合の学歴の書き方
- 例文7:ワーキングホリデーをした場合の学歴の書き方
- 例文8:日本の大学に在籍したまま、海外の大学に留学した場合の学歴の書き方
- 例文9:休学した場合の学歴の書き方
- 例文10:中退した場合の学歴の書き方
- 例文11:学部・学科を変更(編入)した場合の学歴の書き方
- 例文12:在学中に学校名が変わった場合の学歴の書き方
- 例文13:専門学校生の学歴の書き方
- 例文14:大学と認可を受けた専門学校をダブルスクールした場合の学歴の書き方
- 例文15:専門学校以外の民間スクール生の学歴の書き方
- 例文16:職業訓練校生の学歴の書き方
- 例文17:高専生の学歴の書き方(5年で本科を卒業した場合)
- 例文18:高専生の学歴の書き方(3年生で高卒認定を取得して大学に入学した場合)
- 例文19:高専生の学歴の書き方(5年生で本科を卒業し、2年間の専攻科に進学した場合)
- 例文20:高専生の学歴の書き方(5年生で本科を卒業し、大学編入した場合)
- 例文21:中高一貫校(中等教育学校)の学歴の書き方
- 例文22:転校・転入した高校の学歴の書き方
- 例文23:通信制高校の学歴の書き方
- 例文24:夜間制(定時制)高校の学歴の書き方
- 例文25:大学の二部(夜間大学)での学歴の書き方
- 例文26:学生起業した場合の職歴の書き方例文
- 例文27:アルバイト経験をアピールしたい場合の職歴の書き方
例文1:【基本形】中学卒業から大学卒業までの学歴の書き方
平成〇年 3月 東京都〇〇区立〇〇中学校 卒業
平成〇年 4月 私立〇〇高等学校 △△科 入学
令和〇年 3月 私立〇〇高等学校 △△科 卒業
令和〇年 4月 〇〇大学□□学部△△学科 入学
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
例文2:大学院生の学歴の書き方
平成〇年 4月 〇〇大学□□学部△△学科 入学
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業
令和〇年 4月 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 修士課程 入学
令和〇年 3月 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 修士課程 修了
令和〇年 4月 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 博士課程 入学
令和〇年 3月 〇〇大学大学院□□研究科△△専攻 博士課程 修了見込み
※単位は取っても「博士号」を取得せずに卒業した場合は、修了ではなく、「単位取得退学」と書きます。
例文3:短大生の学歴の書き方
令和〇年 4月 〇〇短期大学△△学科 入学
令和〇年 3月 〇〇短期大学△△学科 卒業見込み
例文4:浪人した場合の学歴の書き方
※基本形の書き方と同じです。浪人理由などの補足説明は必要ありません。
例文5:留年した場合の学歴の書き方
※基本形の書き方と同じです。留年理由などの補足説明は必要ありません。
例文6:海外の大学に正規留学した場合の学歴の書き方
令和〇年 〇月 アメリカ合衆国 〇〇大学□□学部△△学科 入学
令和〇年 〇月 アメリカ合衆国 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
例文7:ワーキングホリデーをした場合の学歴の書き方
※学歴欄には書けません。自己PR欄に書きましょう
例文8:日本の大学に在籍したまま、海外の大学に留学した場合の学歴の書き方
令和〇年 〇月 令和〇年8月まで アメリカ合衆国〇〇大学□□学部△△学科へ交換留学
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
<注意>1年未満の留学は「研修」となるため、履歴書の学歴欄には書けない
日本の大学に入学しその大学に籍を置いたまま、海外の大学に留学した場合、学歴に書いても良いのは留学期間が1年を超える場合だけです。3カ月や半年などの短期留学は、「海外研修」として扱われるため、基本的に履歴書の学歴欄には書けません。1年未満の短期留学経験を就活でアピールしたい場合は、基本的には自己PR欄に書くことになります。
ただし、1年未満の短期留学でも、休学をした場合は休学理由の補足として学歴に書くことができます。
例文9:休学した場合の学歴の書き方
令和〇年 〇月 令和〇年8月まで休学
(理由:アメリカ合衆国〇〇大学□□学部△△学科への留学のため)
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
※休学は期間を書きます。休学理由がある場合は、補足すると良いでしょう。
例文10:中退した場合の学歴の書き方
令和〇年 〇月 〇〇大学□□学部△△学科 中途退学(理由:家庭の経済的な事情のため)
例文11:学部・学科を変更(編入)した場合の学歴の書き方
令和〇年 4月 〇〇大学□□学部△△学科 入学
令和〇年 4月 〇〇大学▽▽学部□□学科 編入学
令和〇年 3月 〇〇大学▽▽学部□□学科 卒業見込み
例文12:在学中に学校名が変わった場合の学歴の書き方
令和〇年 3月 〇〇大学 (現:▽▽大学)□□学部△△学科 卒業見込み
例文13:専門学校生の学歴の書き方
令和〇年 3月 〇〇専門学校△△学科 卒業見込み
※国や自治体から認可を受けていない専門学校は学歴欄に書くことができません。
<注意>履歴書の学歴に書ける専門学校と、書けない専門学校の違い
基本的に学歴に書いて良い専門学校は、国や自治体によって認可されている学校だけです。そのため習い事などのスクールや、専門学校と名前が付いていても無認可の学校は学歴欄には書けません。認可されていれば、昼間に通う学校だけではなく、夜間専門学校でも書くことができます。自分が在学した専門学校が認可校かどうかは、直接学校に問い合わせるのが良いでしょう。
例文14:大学と認可を受けた専門学校をダブルスクールした場合の学歴の書き方
令和〇年 4月 ▽▽専門学校△△学科 入学 (〇〇資格取得のため)
令和〇年 3月 ▽▽専門学校△△学科 卒業
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
※学歴に書けるのは認可を受けた専門学校のみです。
例文15:専門学校以外の民間スクール生の学歴の書き方
※認定を受けた専門学校しか学歴には書けません。自己PR欄に書きましょう。
例文16:職業訓練校生の学歴の書き方
令和〇年 3月 職業訓練校 △△コース 修了見込み
※ハローワークの見解では、職業訓練校での経験は、学歴・職歴のどちらにも記入しても良いとされています。
例文17:高専生の学歴の書き方(5年で本科を卒業した場合)
令和〇年 3月 〇〇工業高等専門学校△△学科 卒業見込み
<注意>高専は、履歴書では工業高等専門学校と書くのが一般的
高専の正式名称は「独立行政法人国立工業高等専門学校機構○○工業高等専門学校」とされていますが、履歴書では「○○工業高等専門学校」と書いて大丈夫です。通称として使われている「高専」と省略して書かないように注意しましょう。
例文18:高専生の学歴の書き方(3年生で高卒認定を取得して大学に入学した場合)
令和〇年 3月 〇〇工業高等専門学校△△学科 3年次修了(高卒認定)
令和〇年 4月 〇〇大学□□学部△△学科 入学
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
<注意>高専3年生での卒業は途中退学ではなく「3年次修了」を使う
一般的に高専では、3年生の課程をすべて修了すると、高卒認定され、大学受験資格を得られます。このタイミングで高専を辞めて、大学受験などをした場合は、「中途退学」ではなく「3年次修了(高卒認定)」と書くと良いでしょう。
例文19:高専生の学歴の書き方(5年生で本科を卒業し、2年間の専攻科に進学した場合)
令和〇年 4月 〇〇工業高等専門学校 本科 △△学科 入学
令和〇年 3月 〇〇工業高等専門学校 本科 △△学科 卒業
令和〇年 4月 〇〇工業高等専門学校 専攻科 △△専攻 入学
令和〇年 3月 〇〇工業高等専門学校 専攻科 △△専攻 修了見込み(学士取得見込み)
<注意>高専の仕組みを補足すると、採用担当者にも親切
一般的に、5年間通う本科は「卒業」、2年間通う専攻科は「修了」を使います。また、企業の採用担当者の中には、高専の本科と専攻科の仕組みを知らない人もいるかもしれません。一般的に、専攻科の課程を修了した人は、「独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構」に申請し、審査に合格することで、 「学士」の学位を取得することができます。 学士を得るということは、大学の学部卒業生と同じ扱いになるため、「学士取得見込み」と補足記入しておくと良いでしょう。
例文20:高専生の学歴の書き方(5年生で本科を卒業し、大学編入した場合)
令和〇年 4月 〇〇工業高等専門学校 △△学科 入学
令和〇年 3月 〇〇工業高等専門学校△△学科 卒業
令和〇年 4月 〇〇大学□□学部△△学科 3年次編入学
令和〇年 3月 〇〇大学□□学部△△学科 卒業見込み
例文21:中高一貫校(中等教育学校)の学歴の書き方
平成〇年 4月 私立〇〇中等教育学校 後期課程入学
令和〇年 3月 私立〇〇中等教育学校 後期課程卒業
※付属校にエスカレーター式に進学する学校の場合は「中等部卒業」「高等部入学(卒業)」と書きます。
例文22:転校・転入した高校の学歴の書き方
令和〇年 9月 山口県立△△高等学校 〇〇科 転入学
令和〇年 3月 山口県立△△高等学校 〇〇科 卒業
例文23:通信制高校の学歴の書き方
令和〇年 3月 私立〇〇高等学校 通信制課程〇〇科 卒業
※通信制であることの記載義務はありません。ただし、一般的には「通信制課程〇〇科」などと、通信制であることも含めて正式な学科名になっていることが多いため、省略せずに記入するケースが多いでしょう。
例文24:夜間制(定時制)高校の学歴の書き方
令和〇年 3月 私立〇〇高等学校 定時制課程〇〇科 卒業
※夜間制や定時制であることの記載義務はありません。ただし、一般的には「定時制課程〇〇科」などと、定時制であることも含めて正式な学科名になっていることが多いため、省略せずに記入するケースが多いでしょう。
例文25:大学の二部(夜間大学)での学歴の書き方
※基本形の書き方と同じです。あえて夜間大学であることを追記する必要はありません
※学部や学科の正式名称に「大学二部」「夜間学部」などと含まれている場合には、省略せずに記入しましょう。
例文26:学生起業した場合の職歴の書き方
職歴
令和〇年 4月 株式会社〇〇〇を共同設立
取締役として、スマートフォン向けアプリ開発を中心とした事業を展開
現在に至る
以上
※廃業した場合は、「現在に至る」ではなく、「令和〇年 〇月 株式会社〇〇〇を解散」と書きます。
※卒業後に辞める予定の場合は、「現在に至る」ではなく、「令和〇年 3月 大学卒業と同時に退職し、取締役を退任予定」と書きます。
※法人ではなく個人事業主として活動していた場合は、「個人事業主として開業(廃業)」と書きます。
例文27:アルバイト経験をアピールしたい場合の職歴の書き方
※アルバイトは職歴になりません。自己PR欄に書きましょう。
新卒・履歴書「学歴」「職歴」の書き方について、よくある疑問
Q:新卒採用の履歴書「学歴欄」はどこから、どこまで書くのか?
新卒の就活では、履歴書の学歴欄は義務教育の卒業時である「中学校卒業」から、「最終学歴」の卒業または修了見込みまでを記入するのが一般的です。
Q:最終学歴とはなんですか?
最終学歴とは、最も高い教育機関の卒業歴のことです。直近で卒業をした学歴ではありません。最終学歴として優先される順番は、「大学院博士課程」→「大学院修士課程」→「大学」→「専門学校または高等専門学校または短期大学」→「高等学校」→「中学校」となります。
そのため、大学卒業後に、専門学校に入り直した場合の最終学歴は「大学」となります。ただしその場合、履歴書の学歴欄には時系列に沿って専門学校卒業までを記載しましょう。
Q:「卒業」と「修了」の違いはなんですか?
一般的に中学校、高等学校、専門学校、短期大学、大学は、その学校の“すべて”の課程を学び終えたという意味で「卒業」を使います。それに対して、大学院、専門学校として認定されていない専修学校、職業訓練校などでは、一部の課程を終えたという意味で「修了」を使います。
Q:学校名、学部名、学科名、コース名が長くて、履歴書の学歴欄に1行で収まらない場合は省略してもいい?
新卒の就活では、履歴書の学歴欄は、どんなに長くても学校名、学部名、学科名、コース名は省略せずに正式名称を書きましょう。1行で収まらない場合には、改行して2行で書きます。
Q:学校名、学部名、学科名、コース名が長いので、履歴書の学歴欄の入学時は正式名称を書き、卒業時は省略してもいい?
新卒の就活では、履歴書の学歴欄は、どんなに長くても、入学・卒業ともに学校名、学部名、学科名、コース名を省略せずに正式名称を書きましょう。
Q:休学や留年、浪人は就活で不利になりそうで心配…。あえて書かなくても大丈夫?
浪人や留年、休学を隠したり、入学年や卒業年を偽ったりするのはやめましょう。履歴書は、新卒採用の選考が終わった入社後も、従業員データとして保管されるケースが多くあります。その特性上、履歴書は公的書類として扱われるので、記載事項に虚偽があった場合は「私文書偽造」に当たり不採用、解雇の原因にもなり得ます。
自分の学歴・職歴に自信を持てないときの対処法
就活で選考に落ちてしまう状況が続くと、自分に自信を持てなくなるときもあるでしょう。「もっと学歴が高ければ…」と、思い悩むこともあるかもしれません。しかし、ありのままのあなたを受け入れてくれる企業はきっとあります。何より、どんな学歴・職歴であっても、そこで得た考えや経験は、今のあなたの魅力にもつながっているはず。自分1人だけでは、ポジティブな視点が持てないという人は、第三者に話を聞いてもらうのも一つの手でしょう。
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