ガクチカ添削の代表的な依頼先9個の特徴と、オススメの選び方、企業が評価するポイントや添削するメリットなどを紹介。自分らしさが伝わる完成度の高いガクチカにするための添削ポイントも含めて就活のプロであるキャリアアドバイザーに聞きました。
※今すぐ「ガクチカ添削の依頼先(メリット・注意点)」を知りたいという方は、こちらのリンクから本記事の該当箇所へジャンプ移動してください。
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目次
なぜガクチカに添削が必要?メリットは?
ガクチカ(学生時代に最も力を入れたこと)は、エントリーシート(ES)や面接で問われる代表的な質問の一つです。そのため、ガクチカの添削を受けることは、就活の第一関門である書類通過につながるカギとも言えるでしょう。
面接でもガクチカは深掘りされやすいので、添削を受けてポイントを押さえることは面接準備にもつながります。
また、ガクチカは自己PRとの書き分けも重要です。
ガクチカと自己PRでは、企業が確認したいポイントは以下の表のように異なるのですが、同じ内容を書いてしまう就活生も少なくありません。
ガクチカは、自己PRと同じ取り組みテーマであっても、エピソードを変えたり、アピールするポイントを変えたり、書き方を変えたりすると効果的です。それらを第三者の視点で整理するためにも、なるべく添削を受けることをオススメします。
企業が「ガクチカ」と「自己PR」で確認するポイントの違い
ガクチカ | 自己PR | |
目的 | 自社との相性を判断 | 入社後に戦力になるかを判断 |
確認点 | ・自発性
・モチベーションの源泉 ・価値観や人柄 |
・強みや長所
・どのような成果を上げたか |
書くと良い エピソード |
物事への取り組み姿勢が伝わるエピソード | 強みや長所を発揮した エピソード |
企業のガクチカ評価ポイント
ガクチカの添削を受けるに当たり、企業の質問意図や判断基準を押さえましょう。
まず、企業が就活の選考でガクチカを質問するのは、モチベーションの源泉、人柄や価値観などを基に「自社との相性」を確認するためと考えられています。
例えば、他者からの感謝が頑張る原動力になる人もいれば、報酬やインセンティブなどが原動力になる人もいるでしょう。また、チームワーク重視の人もいれば、個人主義で結果重視の人もいるはずです。
そういった個人の特性が、企業の価値観やビジョン、仕事の進め方と合っていて、入社後にミスマッチが生じないかを確認しているのです。
また、ガクチカでは、自発性があるかどうかも確認されるでしょう。
一般的に、自発的に業務に取り組む人と、上司や先輩からの指示を待つ受け身の人とでは、入社後の成長カーブに大きな差が出る傾向にあります。企業は、自ら考えて行動する自発性を備え、入社後に大きく成長する可能性の高い人材を採用したいと考えているのです。
そのためガクチカでは、「自分の価値観や頑張る原動力が伝わるように、自ら主体的に物事に取り組んだエピソード」をアピールすると良いでしょう。
より完成度がアップするガクチカ添削の受け方を4ステップで解説
ガクチカの添削を受ける際は、事前準備を含む適切なステップを踏むことが必要です。ここでは、4つのステップに分けて具体的に解説します。
ステップ1:添削するガクチカエピソードと志望企業を定める
ガクチカでは、「企業との相性」を見られています。そのため、添削前に志望企業を定めておくと、添削基準が具体的になり、より完成度を高めることができるでしょう。
添削を依頼するエピソードは、大学や大学院など直近の経験の中から、自身が主体的に取り組んだものを選びましょう。華やかな経験である必要はありません。余裕がある場合は1つのエピソードで、表現を変えた書き方をいくつか添削してもらうのも効果的です。
ESは各項目での書き分けも重要なので、ガクチカだけではなく自己PRや志望動機なども含めてES全体の添削を受けるのが理想的ではあります。
一方で、「面接でガクチカの伝え方に苦戦している」「ES全体はまだ書き終えていない」場合は、ガクチカだけの添削でも構いません。面接などで深掘りされやすく、自身の経験をうまく伝えるのに苦戦しやすいガクチカだからこそ、真っ先に添削をしておくことはメリットになるでしょう。
ステップ2:ガクチカの添削依頼先を決める
ガクチカ添削の依頼先は、目的に応じて選ぶと良いでしょう。例えば、「志望企業にとって好印象となる書き方が知りたい」「自分らしさが伝わるか確認したい」などの目的によってベストな依頼先は異なるはずです。
加えて、依頼する時期に添削者が忙しくないかなど、相手の状況も考えることが大切です。
※ガクチカ添削の依頼先の特徴については、後ほど詳しく解説します。
ガクチカを添削する人は、必ずしも学生生活に詳しい必要はありません。なぜなら、企業の面接担当者も、実際の学校生活はあまり知らないからです。
「事情を知らない人はどんな印象を抱くのか?」と、企業と同じ視点で確認をしてもらうことができるでしょう。
ステップ3:添削を依頼する
一般的にESやガクチカ添削の依頼は、対面またはメールで行います。
まずは、添削に時間を割いてくれることに対する、感謝の気持ちを伝えましょう。次に、以下の4つを伝えることがポイントです。
(2)返却・返信希望日
(3)特に確認してほしいポイント
(4)自分をどう表現したいのか(アピールしたい点など)
※ESやガクチカ添削の依頼メール例文は、こちらの記事を参照ください。
ステップ4:添削結果を踏まえて書き直す
ガクチカの添削結果が戻ってきたら、それを基に書き直します。添削でアドバイスされた内容によっては、ガクチカだけではなく、自己PRなど関連するほかの項目も修正した方が良い場合もあるので、ES全体を見直すようにしましょう。
書き直した後は、再度添削を受けてうまくアドバイスを反映できているか確認できるとなお良いでしょう。
ガクチカ添削の依頼先9選
- 家族に依頼する
- 友達に依頼する
- 学生生活を共にした社会人の先輩に依頼する
- 志望企業で働くOB・OGに依頼する
- 学校のキャリアセンターに依頼する
- 就職エージェントに依頼する
- 有料のES添削サービスに依頼する
- ChatGPTなどのAIサイトを利用する
- 就活生用のグループSNSを利用する
ガクチカ添削方法1:家族に依頼する
ガクチカ添削を家族に依頼する場合のメリット
- 気軽に相談しやすい
- 自分らしさが表れたガクチカになっているか添削してもらいやすい
- 家族から見て頑張っていたことなど、題材のヒントをもらいやすい
ガクチカ添削を家族に依頼する場合の注意点
- 就活の専門家ではないので専門的なアドバイスは期待しづらい
例:応募企業の求める人材像とマッチした内容かどうか
例:そもそもガクチカで何をアピールするべきか など
ガクチカ添削方法2:友達に依頼する
ガクチカ添削を友達に依頼する場合のメリット
- 「学生生活の中でのあなたらしさ」をよく知っている
- エピソードを具体的に添削してもらいやすい
- 就活経験者であれば、企業とマッチしそうか感想をもらいやすい
ガクチカ添削を友達に依頼する場合の注意点
- 友達だからこそネガティブなことを言いづらい可能性がある
- 就活知識はあっても専門家ではないので、企業側の人事の視点を考慮した添削は難しい
ガクチカ添削方法3:学生生活を共にした社会人の先輩に依頼する
ガクチカ添削を、学生生活を共にした社会人の先輩に依頼する場合のメリット
- 学生生活と社会人の視点の両方で確認してもらえる
例:アピールしている内容は、社会に出た後の仕事と接点があるか
例:学生生活の様子が伝わるか など
ガクチカ添削を、学生生活を共にした社会人の先輩に依頼する場合の注意点
- 仕事などで忙しい場合、添削スピードはあまり速くないかもしれない
ガクチカ添削方法4:志望企業で働くOB・OGに依頼する
ガクチカ添削を志望企業で働くOB・OGに依頼する場合のメリット
- 志望企業で働いている人ならではの視点でガクチカ添削をしてもらえる
例:アピール内容が、実際の社風や文化、仕事内容などとマッチするか
例:その会社で理解されやすい、なじみが良い表現への置き換え など
ガクチカ添削を志望企業で働くOB・OGに依頼する場合の注意点
- 紹介者を探してアポイントを取るところから丁寧に進める必要がある
- 一通り完了するまでに時間がかかる可能性がある
ガクチカ添削方法5:学校のキャリアセンターに依頼する
ガクチカ添削を学校のキャリアセンターに依頼する場合のメリット
- 学内の事情に精通している
例:学校内のガクチカ添削を何度もしているため、ポイントの整理に慣れている
例:学業や研究室・ゼミなどをテーマにしたガクチカを相談しやすい など
ガクチカ添削を学校のキャリアセンターに依頼する場合の注意点
- 例年1~3月は混み合いやすく、添削の予約が取れない可能性がある
- 企業との接点は限定的なケースが多い
例:志望企業とマッチしたガクチカか添削するのは難しい可能性もある など
ガクチカ添削方法6:就職エージェントに依頼する
ガクチカ添削を就職エージェントに依頼する場合のメリット
- 個人面談をした上で悩みや希望に合わせたサポートをしてくれる
例:ガクチカの書き方や構成のポイントアドバイス
例:自己分析も絡めたガクチカのエピソード選定 など
- 志望企業に合わせた具体的なガクチカ添削が可能
例:採用年度ごとに企業がどんな学生を求めているのか採用意向を把握している
例:これまでの内定者の特徴や傾向を把握している など
- ガクチカやES添削以外のことも幅広く相談できる
例:ガクチカのエピソードを生かせる応募企業の選定
例:書類選考を通過した後の面接準備 など
ガクチカ添削を就職エージェントに依頼する場合の注意点
- 企業の特性に合わせた詳細な添削ができるのは、就職エージェントが紹介する求人のみ
- 紹介企業以外に対しては、一般的なポイントに沿った添削になる
- 状況によっては対応に時間がかかることもある
ガクチカ添削方法7:有料のES添削サービスに依頼する
ガクチカ添削を有料のES添削サービスに依頼する場合のメリット
- 就活知識を持つ専門家が、企業の採用担当者と同じ目線で添削を行う
- 有料だからこそ丁寧に添削してもらえる可能性がある
ガクチカ添削を有料のES添削サービスに依頼する場合の注意点
- どのくらい志望企業の情報を持っているかは担当者や会社によって差がある
- 面談などは行わずにES添削のみをやりとりするケースが多い
例:ES上に書いた内容からしか人柄や価値観を読み取ってもらえない
例:「あなたらしさが伝わる書き方」などの具体的な改善点を得づらい可能性がある など
ガクチカ添削方法8:ChatGPTなどのAIサイトを利用する
ガクチカ添削にChatGPTなどのAIサイトを利用する場合のメリット
- 誤字脱字など文章表現の間違いを速く正確に確認できる
ガクチカ添削にChatGPTなどのAIサイトを利用する場合の注意点
- 指示の出し方次第では、希望通りの添削結果が得られない可能性がある
- ガクチカで自分らしさが表現できているかの添削は難しい
- 応募企業にマッチする内容になっているかの添削は難しい
- 信頼できるAIサービスかどうかを慎重に判断する必要がある
ガクチカ添削方法9:就活生用のグループSNSを利用する
ガクチカ添削に就活生用のグループSNSを利用する場合のメリット
- LINEなどのオープンチャット機能を利用して同じ就活生からの感想をすぐにもらえる
ガクチカ添削に就活生用のグループSNSを利用する場合の注意点
- 不特定多数が利用しているため添削や情報の正確性が不明確
例:どれが的確なアドバイスなのか、合っているものなのか判断しづらい など
(まとめ)ガクチカ添削は誰に頼むべき?
ガクチカ添削を依頼する際は、「企業の特性を考慮したい」あるいは「自分らしさを伝えたい」などの目的から考えて選ぶといいでしょう。
企業にマッチしたガクチカにしたいとき
ホームページや採用パンフレット、会社説明会などだけではわからない企業の特性や情報を知っている人に添削を依頼しましょう。
志望企業のOB・OGや就職エージェントなどがオススメです。
自分らしさが伝わるガクチカにしたいとき
家族や友達、社会人の先輩、学校のキャリアセンター、就職エージェントに添削を依頼しましょう。
家族や友達、社会人の先輩は、普段からあなたのことを知っているので、具体的なアドバイスや感想がもらえるはずです。
学校のキャリアセンターは、学内の事情に精通しているため、自分の専門分野や学校行事などを通して自分らしさを伝えたい場合に相談するといいでしょう。
中でも専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで個人面談を行ってくれる就職エージェントでは、一緒に「あなたらしさ」を整理してくれるでしょう。
リクナビ就職エージェントなら、応募企業に合わせたガクチカ添削とその後の選考フォローが可能
リクナビ就職エージェントでは、以下のような形でガクチカ添削とその後のサポートを行っています。
専任アドバイザーがマンツーマン、かつ無料で「ガクチカ」作成をサポート
就活の専門知識に長(た)けた専任アドバイザーが就活全般をサポート。一緒にこれまでの経験を振り返って強みを整理し、ガクチカのエピソード選びや書き方もアドバイスします。
キャリアアドバイザーは「頑張った経験がない」という就活生も数多くサポートしているので、これまでの経験を聞きながら、本人でも気づけていなかった長所を引き出すのが得意。「こんなことガクチカにしていいのかな?」という迷いも受け止めます。
「ガクチカ」を基に、相性の良い企業を紹介し、選考をフォロー
ガクチカ作成のサポートを通して把握した就活生の価値観や人柄、志向を基に、その人に合った企業の求人紹介も行っています。
紹介する企業はどんな人物を採用したいかなど、企業の採用要件をヒアリングしているので、会社ごとのES添削や面接準備にもしっかりとサポートが可能です。
万が一面接を通過できなかった場合にも、できる限り企業から面接評価とその理由を取得。「なぜ面接で落ちたのか」「何が足りなかったのか」を就活生にフィードバックすることを心がけているので、他社の選考に生かすこともできるでしょう。
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『リクナビ就職エージェント』は就活を無料で支援するサービス。
会員登録後、専任のアドバイザーが個別に電話相談を行い、あなたの希望や適性に合う企業選びを一緒に考えます。
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