【チリ編】頬をくっつけるタイミングが難しいチリ流あいさつ

Reported by 南一郎(仮名)
チリにある日系商社と現地企業の合弁会社の副会長兼ディレクターとして、サーモンの養殖・加工・輸出に携わる。現地での楽しみは、 釣りやゴルフ、山歩き、自然散策など。

毎日、頬をくっつけ合うか握手であいさつ

こんにちは。南一郎です。今回は、チリの習慣や文化についてお話しします。

 

当地で仕事を進める上で私が気をつけていることは、経営幹部だけでなく、社員や受付スタッフ、見知らぬ人も含めて、とにかく顔を合わせたら大きな声でスペイン語であいさつするということです。「Good morning !」「How are you ?」「Good. And, you ?」をスペイン語で言う程度の簡単なものですが、これだけのあいさつが、とても大切。さらに、女性同士や男性と女性であれば、親しみを表現するために、お互いの頬をくっつけるあいさつをします。フランスなどでは片頬1回ずつの計2回だったり、さらに回数が多かったりするようですが、チリでは1回のみ。だいたいの場合、相手が私の右頬に自分の左頬をくっつけてきて、女性は唇で「チュ」という音をさせます。男性同士は、会った時に力強く握手をしますが、さらに親しくなると、抱き合って肩をがっちりたたき合うようになります。

 

握手も頬をくっつけ合うのも毎日のことですが、特に頬をくっつけるあいさつは、タイミングを計るのが、日本人にとっては非常に難しいですね。例えば、受付に座っている女性とこのあいさつをしようとする人は、カウンターの間から入っていってごく自然に頬をつけていますが、私はと言えば、カウンターに入っていくこと自体がためらわれて、ついつい言葉だけのあいさつで済ませてしまいがち。廊下などを歩いているときは、相手が自然に近づいてきてくれるので、その流れでようやく自然にできるようになりました。

 

職場で祝う誕生日

また、チリでは誕生日がとても大切なようで、大の大人の誕生日もしっかりと祝います。私の誕生日も例外ではなく、同じオフィスにいる男性は、肩をたたき合うように私と抱き合い、女性はいっそう積極的にギュッと抱きしめながら頬をくっつけてきます。そして「クンプレアニョス(誕生日おめでとう)」と祝いの言葉を寄せてくれるのです。その後、みんなでケーキを食べて、30分~1時間程度は雑談タイム。そのようにしてオフィスの仲間の誕生日を祝う習慣があるようです。最初は、なぜ自分の誕生日を知ったのかと不思議に思いましたが、どうやらこちらではさまざまな届出にID番号や誕生日を書くことが多いので知ったもよう。チリの人々は、職場で誕生日を祝ってもらった後、家に帰って今度はより本格的に家族から祝ってもらうそうで、つくづく誕生日を祝う文化が根づいていることを感じます。

 

男女の仲がとても良いことも、チリ社会の特徴ではないでしょうか。とにかく老若男女問わず、手をつないで歩いている男女がとても多いのです。通学時に手をつないで登校する高校生カップルも多く、放課後も広場の公衆の面前で堂々と抱き合ったり、キスをしたりするぐらいなので、手をつないで歩く程度のことにはあまり抵抗がないのではないかと思います。

 

次回は、私のチリでの生活についてお話しします。

 

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チリ南部のチロエ島にあるサーモン養殖場の船着場には、世界遺産になっている教会がある。

 

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ゴルフ場に植えられていたチューリップ。こちらでは、植物の持つ色彩が、一層、鮮やかに感じられる。

 

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自宅アパートメントから徒歩数分で、湖岸からの風景を楽しむことができる。

 

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チリに伝わる伝統料理の「パステル・デ・チョクロ」。牛ひき肉やゆで卵の上にとうもろこしのペーストをかけてオーブンで焼いてある。とうもろこしの甘みがギュッと詰まっていておいしい。

 

構成/日笠由紀

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