面接の練習ができるサービス紹介。練習のコツもアドバイス【就活生向け】

就活の面接は、場数を踏むことが大切と言われます。本番さながらに面接の練習をすれば、実際の面接で緊張しすぎることなく効果的に自分をアピールできるようになります。

面接の練習は一人でもできますが、現在は面接の練習ができるサービスも多数あるので活用するのも有効です。どのようなサービスがあるのか、効果的な面接の練習の仕方など、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー、横山仁美さんに詳しくうかがいました。

プロフィール 横山仁美(よこやま・ひとみ)リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザー。2018年、株式会社リクルートキャリア(現・株式会社リクルート)に新卒入社し、理系(情報・数学・生物・物理)と文系領域を担当。年間400~500人をサポートしている。学生自身が納得して社会人としての一歩を踏み出せるようにアドバイスすることを心がけている。

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面接の練習は、本番前に必ずやっておきたいもの

本番の面接で最大限自分をアピールするためには、事前の練習が必須です。

一人当たりの面接時間は、30分から長くても1時間程度。採用担当者とやりとりをしていると、意外にあっという間に終わってしまいます。その短い時間に自分自身を理解してもらわなければならないのに、ぶっつけ本番で挑むのは無謀とも言えます。勉強をせずに大事なテストに臨むようなものです。

「話す内容をしっかり準備しておけば、面接の練習なんてわざわざしなくてもいいのでは?」と言う方もいますが、本番の面接は誰しも、緊張して焦ってしまうものです。緊張して頭が真っ白になった、伝えたいことが全然言えなかった…などと悔やむ就活生は少なくありません。事前に練習を重ね、面接の雰囲気に慣れておくことで、本番で緊張しにくくなり、リラックスして自分をアピールできるようになります。

面接の練習を通して、自分の思わぬ話し方の癖や、身ぶり手ぶりや姿勢などの癖にも気づけるので、ぜひ本番にできるだけ近い環境を用意して、練習を行いましょう。

関連記事:面接で落ちる理由がわかりません。【面接中の無意識に出る癖(仕草や話し方)が与える印象とは?】就活なんでも相談室 Vol.12

面接の練習ができるサービスとは?

面接の練習は自分一人でもできますが、普段から面接の練習をしている相手と一緒にすれば、さらに面接の精度が上がります。下記のように面接の練習ができるサービスもあるので、活用してみるのもいいでしょう。

学校のキャリアセンター(就職課)

ほとんどのキャリアセンターでは、希望する学生に対して面接の練習を無料で行っています。学校の就職率や先輩や内定者の情報を理解した上でアドバイスをくれるほか、就活の動向を踏まえつつ企業視点でチェックをしてもらえるのもメリットと言えます。

ただ、希望者が集中する時期には、練習をしたくてもすぐに場をセッティングしてもらえないかもしれません。また、担当者によって経験も異なるため、望んだアドバイスが得られない可能性もあります。

ハローワーク・自治体ごとの相談所

各都道府県に設置されている「新卒応援ハローワーク」では、実践的な面接の練習やアドバイスなどを無料で行っています。新卒者の就職支援を専門とする職業相談員のほか、キャリアコンサルティング有資格者や企業の人事労務管理経験者などにも相談できるので、より実践的なアドバイスが期待できます。各学校などと連携しているケースもあり、学校ごとの事情を理解した上でサポートしてくれる場合もあります。

ただ、キャリアセンターと同様、就活生が多い時期は希望日に練習ができない可能性があります。日程に余裕を持って申し込むなどの対策が必要です。

就活相談サービス

就活に関する悩み相談や、ES(エントリーシート)添削、面接アドバイスなどを行っている就活相談サービス会社を活用する方法もあります。プロの視点でチェックしてもらえる点、フラットな目で客観的なアドバイスがもらえる点もメリットと言えます。

ただ、無料で利用できるものもある一方で、サービス内容によっては一定の金額がかかるケースがあります。申し込む前に、何にいくらかかるのかチェックしておきましょう。

就職エージェント

専門知識を持つプロのアドバイザーが、マンツーマンで就活をサポートしてくれます。求人の紹介も可能なので、応募している企業に沿った面接練習、面接アドバイスも可能。同じ視点でES添削も行ってくれます。

その上、就活生一人ひとりの志向や価値観に合った企業紹介や、面接アドバイスなども実施、納得のいく就活が行えるよう伴走しています。周りに相談相手がいない、就活をどう進めていけばいいのかわからないという人には、向いていると思います。
面接の練習のためキャリアアドバイザーを利用しているイメージ

リクナビ就職エージェントによる面接の練習方法とは?

私が面接の練習を担当する場合、次のようなステップで行っています。

【Step1】応募先の企業理解を深める

そもそも企業を理解していなければ、応募先に伝わる志望動機や自己PRを考えることもできません。相談者と一緒に、応募先の求人票や企業ホームページをじっくり見て、事業内容や企業理念、ビジョンの理解、仕事内容の理解を深めることから始めます。

【Step2】想定される質問への回答を練り上げる

企業理解を深めたら「この会社に入社し、志望職種に就けたら、どんなやりがいが得られそうか」を一緒に考え、相談者の「就活の軸」との接点を見つけます。そして、その接点となった情報を志望動機や自己PRに盛り込んでいきます。長々と話さないためにも、それぞれ1分程度を目安にまとめましょう。

関連記事:「就活の軸」って何のこと?見つけ方、面接で聞かれたときの答え方の例を紹介

【Step3】本番を想定して面接の練習を行う

面接の練習は、私が採用担当者役となり、本番の面接さながらに行います。自己紹介から始まり、自己PR、志望動機、長所や短所、最後の逆質問まで、就活の面接で聞かれる可能性が高い質問を一通り聞いていきます。

【Step4】気になった点、修正した方がいい点をフィードバックする

話す内容や話し方、姿勢など、採用担当者として気になった点、違和感を覚えた点をフィードバック。どのように修正すれば応募先にアピールできるのかを共に考え、回答内容などを練り直します。

その上で、二度三度と練習を繰り返すことで、面接の精度を上げます。

【事例紹介】面接を経て面接の精度がグンと上がった就活生たち

面接の練習をすると、話す内容や話し方などがどんどんブラッシュアップされ、見違えるようにイキイキ話せるようになります。ここでは、練習により面接の精度が上がり、志望企業から内定を獲得した就活生の事例をご紹介します。

【事例1】シンプルすぎた回答内容をブラッシュアップし、自分を効果的にアピールできるように

営業職や販売職など、人とのコミュニケーションが必要な仕事を志望していたAさん。しかし、本番を前に面接の練習をしてみたところ、「聞かれたことにだけ答える」という一問一答タイプであることが判明。会話がぶつぶつ途切れてしまい、話が全然広がっていきませんでした。

本人に意図を確認したところ、「聞かれたことにはきちんと回答しているつもりだった」とのこと。しかし、面接は自分という人間をアピールする場。一問一答の細切れな面接では、Aさんの人柄も強みも熱意も伝わらないとフィードバックしました。

その上で、あらためて前述の4つのステップで面接トレーニングを実施。志望企業に合わせて、自身の強みや成果などを盛り込んだ回答例を共に考え、意見交換しながら練り上げ、面接の練習を重ねました。

そして実際の面接の後は、思うように話せなかった部分を振り返って回答内容をブラッシュアップ。このように振り返り練習を繰り返したところ、スムーズに自己アピールができるようになり、少しずつ会話も弾むように。そして見事、半導体関連メーカーの法人営業の内定を獲得しました

【事例2】自分ではわからなかった表情や姿勢の癖に気づき、面接での印象が改善

書類選考は通過するものの、一次面接から先に進めないと悩んでいたBさん。面接の練習前に、電話でBさんと会話した時には、回答内容や口調もしっかりしていて、特に問題はないように思われました。本人も、言いたいことはきちんと言えているはずなのに…と疑問に思っていました。

リクナビ就職エージェント経由で応募すると、企業から面接のフィードバックをもらえるケースがあります。そこで、Bさんが落ちてしまった理由を企業に確認したところ、オンライン面接中、表情が硬く見え、会話もキャッチボールがうまくいかなかったこと、そして受け答え中の「姿勢」がかなり悪いことを指摘されました。コミュニケーションがうまく取れず、かつ姿勢も悪かったことで、全体的にネガティブな印象を与えてしまったようです。

そこで、実際の面接と同じ環境を用意して練習を実施。BさんとWeb会議システムを利用し、オンラインでの面接練習を行ってみました。すると、言いたいことはきちんと言えているのに、ずっと真顔で表情が硬く、こちらが何か話しかけてもまったく相づちを打っていないことが判明。そして、ご本人の癖なのか、面接中にどんどん体が傾いてしまうこともわかりました。

この点を指摘したところ、表情についても姿勢についても、本人はまったく気づいていなかったとのこと。そこで、相手の話を真剣に、興味を持って聞いているという姿勢を示すことの重要性を説明し、オンラインの場合は、なおさら表情や相づちでこちらの気持ちを伝えることが大切であること、そして背筋を正して相手の話を聞くことの重要性も伝えました

その後、練習を重ねるごとに、表情が豊かになり、会話のキャッチボールも円滑に。身体が傾くたびにすぐ指摘したところ、真っすぐな姿勢を保てるようにもなりました。徐々にオンラインが多い一次面接も通過できるようになり、最終的には希望通り、自動車部品メーカーの設計開発職の内定を得ることができました。

関連記事:就活でのWeb面接(オンライン面接)の注意点、普通の面接との違いは?─知っておきたいポイント集

自分一人で面接の練習をする場合のコツ

一人で練習する場合も、前述した4つのステップに沿って行うといいでしょう。回答内容を考えるときはまず書き出してみて、質問に対して的確な答えになっているか、エピソードが具体的にイメージできるかどうかなど、読み返してチェックしてみましょう。

そして面接の練習は、できれば録画もしくは録音することをお勧めします。話す内容や話し方、話す速度や長さなどが確認できるほか、動画であれば姿勢や表情などもチェックできます。スマホやタブレット、パソコンなどを、自身の上半身が映るようにセッティングして行うといいでしょう。

実際に企業の面接を受けた後は、本番を振り返り、うまく答えられなかったことを洗い出して再度回答内容を練り直し、練習しましょう。それを繰り返すことで、どんどん回答内容が磨かれ、自分を効果的にアピールできるようになります。

 

一人で面接練習することはなかなか難しいことです。コロナ禍において情報はあふれていますが、気軽に相談できる場所は減りつつあるのではないでしょうか。リクナビ就職エージェントなら、キャリアアドバイザーがみなさんの就活をサポートできます。何かご不安なことがあれば、ぜひ活用を検討してみてください。


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取材・文/伊藤理子

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