面接や会社説明会では、企業から「私服でお越しください」と言われることも。「学生の負担を考えて」「リラックスして話してほしい」など、その理由はさまざまです。では、どんな服装で行く人が多いのでしょうか?人事アンケートの結果を紹介します。
また、私服で行く場合の服装をGUのプレス担当者が全身をコーディネート。メンズウェア・レディスウェア別別3つの就活向けのオフィスカジュアルコーデを紹介します。
目次
就活中の面接・会社説明会を「私服」「服装自由」とする人事の意図は?
就活では、どれくらい割合の企業が「私服」「服装自由」としているのでしょうか。過去1年以内に新卒の選考にかかわったことのある人事担当者500人にアンケートを実施。すると、40.8%の企業が新卒採用時の面接や会社説明会時に「服装自由」「私服でお越しください」など、何らかの指定をしたことがあるとがわかりました。
「私服でお越しください」と指定した際の意図を聞くと、約7割が「特になし」と回答。22%が「学生の負担を考えて」と答えました。「気を張らずにリラックスして話してほしい」「天候やその時期の気温に合わせた服にしてほしい」といった声もありました。
「選考時の評価項目に服装を入れている」と答えた企業は10.5%。TPOに合った服装ができているかといった点を見ているようです。
「服装自由」「私服でお越しください」と指定した際、約6割の人事担当者が想定しているのが「オフィスカジュアル」でした。シャツやジャケット、襟のあるトップス、清潔感のあるスタイルを求める声も寄せられ、「私服=オフィスカジュアル」と考えておくとよいでしょう。
就活中の面接・会社説明会の私服で避けた方がいいアイテムは?
就活中の私服=オフィスカジュアルとはわかったものの、具体的にどういったスタイルがオフィスカジュアルで、どこまでいくと「ビジネスシーンには合わない」「カジュアルすぎる」アイテムになってしまうのでしょう。避けた方が無難なものをいくつかご紹介します。
- 色:原色や柄を強調しすぎるもの
- トップス:Tシャツやノースリーブなど、カジュアルすぎるものや露出が多いもの
- ボトムス:足を露出しすぎる丈のもの。ジーンズも作業着から誕生したものなので不向き
- 靴:ハイテクスニーカーのように靴の存在感がありすぎるものや、装飾的なもの、原色のもの
- 鞄:サイズが小さいもの、カジュアル感の強いロゴが大きく入ったバッグや、装飾の多いリュックなど
「服装自由」「私服でお越しください」と言われた際の人事の意図や気を付けるポイントについてもっと詳しく知りたい人はこちら
プチプラで選ぶ!面接・会社説明会に行くときの私服コーディネート
業界や企業によって、オフィスカジュアルの意識はさまざまです。
今回は、GUのアイテムを使ってメンズウェア・レディスウェア別にそれぞれ3パターンのコーディネートを紹介します。あなたの志望している業界や企業に合わせて参考にしてみましょう。
※商品・価格はすべて、取材当時のものです。
【メンズウェアの例】就活中に使えるオススメのオフィスカジュアルコーデ3選
定番の黒のセットアップでかっちりとした印象を
スーツスタイルに寄せた、オーソドックスな黒ジャケット×パンツのセットアップです。
裾に向けて細くシェイプされたテーパードパンツなので、足が長くキレイに見えるのがポイント。ジャケットはボタンを開けずに着ることで、落ち着いた、真面目な印象を与えます。靴は定番の黒の革靴を。黒のジャケット、パンツ、フォーマルな黒の革靴は、就活中のさまざまなシーンで使えるので持っておくと便利です。
また、ジャケットもパンツもどんなスタイルにも合わせやすい形になっているので、通学用にTシャツやニット、スニーカーを合わせて使うこともできます。
テーラードジャケット 黒(4990円)
ストレッチブロートシャツ オフホワイト(1990円)
テーパードトラウザー 黒(2490円)
Uチップシューズ 黒(2990円)
白のチノパン×ネイビーのジャケットでさわやかに
チノ素材の白いパンツで、さわやかな私服感を出したコーデです。
オススメはチノ素材ですが、同じ白でも、デニム生地だとよりカジュアル感が強くなります。インナーに水色に白のストライプシャツを着用して明るさを出しつつ、ジャケットはネイビーに。ジャケットを選ぶときのポイントは、白とコントラストになる、濃く落ち着いた色を選ぶこと。すると、かちっと締まった印象を与えます。淡いグレーのジャケットなどを合わせてしまうとアクセントになる色がなく、全体がぼんやりとした印象になってしまうので要注意です。
靴は、ジャケットの色に合わせて、スエード生地のネイビーのものを。トップスと靴など、上下の色を合わせるのは「サンドイッチコーデ」と言われ、統一感が出ます。色のチョイスに迷ったら、このコーデのポイントを覚えておくと便利です。
テーラードジャケット ネイビー(4990円)
イージーケアピンオックス ネイビー(1990円)
レギュラーチノ ホワイト(1990円)
ダービーシューズ ネイビー(2990円)
センスのよさをアピール!アースカラーを取り入れたトレンドコーデ
2019年春・夏のトレンドの一つ、アースカラーのセットアップコーデ。アパレル業界など、私服がアピールの一つになるケースでは、最新トレンドを取り入れたコーデがオススメです。
アースカラーは落ち着いた印象を与えてくれます。ジャケットとパンツを合わせたセットアップスタイルなので、カジュアルすぎず、きちんと感も出るでしょう。
インナーには、同系色の茶色系のシャツを選んで、統一感を出します。ただし、ジャケットのボタンはきちんと閉めて、柄模様が胸元、襟元から見える程度に。上半身全体に柄が見えると、少しごちゃごちゃとした印象を与えてしまいます。
靴はスエード素材を選んで、おしゃれ感をアップ。黒で足元にアクセントを持たせましょう。
テーラードジャケット ベージュ(4990円)
ツイルチェックシャツ ベージュ(1490円)
テーパードトラウザー ベージュ(2490円)
ローファー 黒(2990円)
【レディースウェアの例】就活中に使えるオススメのオフィスカジュアルコーデ3選
黒ジャケット×黒のワイドパンツで定番にしつつもこなれ感を
黒のジャケット×パンツのオーソドックスなスタイル。一般的な就活のスーツは足のラインを見せるパンツが多いので、あえてワイドパンツで私服感を出してみては。黒のジャケットとパンツは、就活シーンはもちろん、社会人になってもオフィスカジュアルアイテムとして長く使えます。
インナーを白シャツにすると、かっちりとしたスーツのイメージが強くなるので、ボトルネックのトップスで変化を。シフォン感のある素材は柔らかい印象を与え、就活にもオススメです。
テーラードジャケット 黒(3990円) ※一部店舗のみ販売
スタンドカラーブラウス オフホワイト(1990円)
イージーワイドパンツ 黒(1990円) ※一部店舗のみ販売
マシュマロポインテッドパンプス 黒(2490円)
形・色・素材にこだわったさわやかなスタイル
ジャケット、スカートを薄めのグレーでまとめ、軽やかな印象を与えるコーデです。襟なし、前ホックスタイルのジャケットは、すっきりと清潔感のある印象に。ジャケットに凹凸がないので、インナーは裏起毛素材で立体感を出します。薄いピンクやベージュなど、色彩を抑え、肌の色に近いものを選びましょう。赤や青などのビビッドな色だと、せっかくの上品さがなくなってしまいます。
スカートはチノ素材を合わせ、きっちり清楚(せいそ)な印象にカジュアル要素をプラス。靴は、インナーの色に合わせたピンクのスエード素材を選び、「サンドイッチコーデ」で統一感を出しましょう。
ノーカラージャケット グレー(3990円)
リップル裏起毛プルオーバー ピンク(1490円)
カットソータイトスカート グレー(1690円)
カットワークフラットシューズ ピンク(1990円) ※一部店舗のみ販売
黄色のブラウス×トレンド靴で華やかなコーデ
華やかさをアピールするため、黄色のトップスに合わせたコーデです。ふわりとしたプリーツ素材で、明るくしなやかな印象を与えます。ブラウスは首、胸元を見せないデザインを選ぶのもポイント。スカートは黒で締めつつ、フレアで華やかなシルエットに。今季人気の「ブロックヒールセパレートパンプス」でトレンドを取り入れつつ、足首のストラップで足元をすっきりと見せましょう。
業界や企業によっては、ジャケットなしでもいいかもしれませんが、不安な人は黒のジャケットを持っておくと安心です。
プリーツブラウス イエロー(2490円)
ポンチフレアスカート 黒(1690円)
ブロックヒールセパレートパンプス 黒(2490円) ※一部店舗のみ販売
オフィスカジュアルを意識しつつ、社会人になってからも使えるものを
スタイルに正解はありません。自分の体形に合うもの、好みなども考慮しつつ、せっかくならオフィスカジュアルとして社会人になっても使えるようなアイテムがそろえられればいいですよね。自分が相手にどんな印象を与えたいか、店員さんに相談しつつ決めてみてもいいでしょう。
※記事内の商品はすべて、取材当時のものです。価格は、すべて税抜き、実勢価格
取材・文/田中瑠子
撮影/刑部友康