妥協しない性格を自己PRでアピールするには?言い換え・例文付き

「自己PRで妥協しない性格をどうアピールすればいい?」「企業はどういうところを見ているの?」「言い換えや例文を参考にしたい!」と考えている人もいるでしょう。

そこで、自己PRで「妥協しない性格」をアピールするポイントについて、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーに聞きました。「妥協しない性格」の言い換え例や自己PRの例文なども参考に、自分の強みが伝わる自己PRの作成に役立てましょう。

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妥協しない性格の特徴とは?

妥協しない性格には、「周囲の意見に流されず、自分の考えを貫く姿勢がある」「細部までこだわりを持ち、高い質の追求や自分がイメージしたことの実現を目指す」などの特徴があります。また、「責任感が強い」「完璧主義」などの一面もあると言えるでしょう。

企業は妥協しない性格をどう評価する?

自分自身でこだわりを持ち、安易に妥協することなく物事に取り組めることから、「高いレベルの成果を出せる人材」として評価されるでしょう。

仕事では、会社から求められる要望に対し、高いレベルで成果を出せることも重視されます。例えば、クライアントのニーズに応える際にも、より質の高い提案ができることはとても大事です。市場分析や顧客ニーズの掘り下げ、提案の実現方法など、細部まで徹底的にこだわってやり抜くことで、高い成果に結び付けることができます。

妥協せず自ら高みを目指す性格の場合は、より成果につなげていける力があることが見込めるため、入社後に活躍する姿をイメージしてもらいやすいと言えるでしょう。

自己PRで妥協しない力をアピールするには

妥協しない力を自己PRでアピールする際のコツと注意点をご紹介します。

妥協しない力をアピールするコツ

妥協しない力を発揮した具体的なエピソードを入れましょう。「どういった場面で」「どんなことに妥協せず取り組んだのか」を伝えた上で、「その結果、どのような成果が得られたのか」まで、しっかりと伝えることがポイントです。

また、妥協しなかった理由・目的についても伝えることが大事です。「なんのために、誰のために妥協しなかったのか」などを通じて、妥協しない背景にある自分自身の考え方や姿勢も伝えるように意識しましょう。

妥協しない力をアピールする際の注意点

妥協しない力は、強みや長所となる一方、弱みや短所として捉えられることもあります。例えば、「物事にこだわるあまり、視野が狭くなりやすい」「自分の主張を曲げない頑固さがある」「妥協せずこだわり抜くことで、物事を進める際に時間がかかる」などが挙げられます。

仕事においては、多くの人と協力し合う場面が多くありますし、スピーディーに進めることや納期を守ることなども求められるため、「自分本位のこだわりが強い」「自分以外の価値観は受け入れない」と思われるようなエピソードや伝え方は避けた方が良いでしょう。

例えば「文化祭の出し物や出店で、学校側が規定した枠を超えたものをやりたいと考え、妥協せずに交渉して勝ち取った」という場合にも、自分たちの主張だけを押し通したことだけを伝えれば、「周囲が見えていない」と思われる可能性があります。一方、学校側が規定したことの背景・理由を理解し、相手の事情にも配慮しながら、どのような形なら実現できるのかを話し合って交渉した場合は、「全体の状況を踏まえた上で、妥協せずに実現可能な方法を探した」という評価につながるでしょう。

妥協しない力をアピールする際には、相手に対して歩み寄ったことや、全体を理解した上で自分の意見を通すために工夫したことなども併せて伝えることが大事です。

「妥協しない」をそのまま使って良い?言い換えた方が伝わる?

「妥協しない」という言葉をそのまま使うことに対し、「言い換えた方がほかの学生との違いをアピールできるのでは?」と考える人もいるでしょう。

自分の特徴にマッチした表現であることが大事

「妥協しない」という表現をそのまま使うかどうかは、その人の考え方にもよるでしょう。

例えば、「ほかの言葉に言い換えた方が、自分の特徴にマッチしている」「自分ならではの強みが伝わるような表現にしたい」などの場合は、言い換えをする方が良いと言えます。

反対に、「自分の特徴として『妥協しない』という言葉が最もマッチしている」と感じた場合は、そのまま使う方が良いでしょう。また、企業の求める人材像として、「妥協しない性格」「妥協せずに物事に取り組む力」などを重視している場合なども、そのまま使って問題ないと言えます。

いずれにしても、「自分の特徴にマッチしている表現」であることが重要です。

エピソードの内容と合致していることも重要

「妥協しない」を言い換える場合は、根拠となるエピソードの内容と合致した表現とすることも重要です。エピソードとズレた表現をしている場合は、「自己分析の掘り下げが足りない」「就活の準備がきちんとできていない」などと思われる可能性もあります。そもそもエピソードは自分の強みを裏付けるものであるため、強みとズレた内容を伝えれば「説得力がない」「根拠が見えない」などと思われ、評価につながりにくくなってしまうでしょう。

妥協しない力を発揮したエピソードを振り返り、自分にマッチした表現を探してみることがポイントです。

エピソードから「妥協しない」を言い換える具体例

「妥協しない」を言い換える場合、どのようなエピソード例をどう言い換えればいいのかわからないという人もいるでしょう。それぞれの言い換えに当てはまるエピソードの具体例をご紹介します。

「向上心がある」に当てはまるエピソード例

現状に満足せず、より高い目標に向かい、なんらかの成果を出したエピソードがある場合は、「妥協しない」を「向上心がある」という内容に言い換えることでより伝わりやすくなります。

例:外国人観光客のガイドを行うボランティア活動で、「ただ案内するだけでなく、日本の良いところを知ってもらうことが大事だ」と考え、各自が神社仏閣やお勧めの和食店などを調べて案内することを提案。メンバー全員で実行し、観光客の方から感謝の声をもらえるようになった

例:情報サイトを運営する会社のインターンシップに参加し、記事を書いた際に文章力の足りなさを痛感したため、自ら社員にアドバイスを求め、文章表現の勉強も続け、納得のいく記事を書けるようになった

「自分に妥協しない」に当てはまるエピソード例

自分自身が取り組んでいることに対し、一定の評価や結果を得ていたとしても、理想の姿や納得がいく結果を目指したエピソードがある場合には、ただ「妥協しない」と表現するより、「自分に妥協しない」という内容にした方が、よりイメージが伝わるでしょう。

例:サッカー部でレギュラーを獲得していたが、自分に妥協せず、理想のプレーを目指した。動画を撮影して姿勢を確認した上で、足りない筋力を強化するトレーニングメニューを実践。体幹が鍛えられ、ボールキープ率が上がって試合に貢献できた

例:研究の実験結果に納得ができず、違う角度の条件設定を盛り込んでは再度実験を行い、数カ月かけて徹底的に取り組んだことで新たな要因を発見できた。次の研究テーマに結び付けることができ、より深い領域へと研究を進めることができた

「信念を貫く」に当てはまるエピソード例

自分の考えとして「こうすればより良くなる」という信念を持ち、周囲の意見や反発に惑わされず実行した後、成果を出した経験がある場合は、「信念を貫く」という内容に言い換えることでその姿勢が伝わりやすくなるでしょう。

例:音楽サークルでバンド活動する中、「完璧な世界観を実現するためには演奏力の向上が必須」と考え、全員でリズムキープの基礎練習に取り組むことを提案。練習の嫌いなメンバーから反発を受けても説得を続け、毎週、全員取り組んだ結果、演奏力を大きく向上できた

例:飲食店のアルバイトで、お客さま満足度を上げるためにトイレや店舗前の清掃を徹底することが必要だと店長に提案。一部のスタッフから「やっても変わらない」と言われたが、協力的なスタッフと一緒に新たな清掃ルールを考え、全員で3カ月間取り組んだ結果、お客さまアンケートの満足度を向上させることができた

「妥協しない性格」の言い換え一覧

自己PRに使える「妥協しない性格」の言い換え一覧をご紹介します。自分らしい表現で自己PRを作成したい人は、参考にしてみると良いでしょう。

<自己PRに使える「妥協しない性格」言い換え一覧>

  • 何事にも最善を尽くす
  • 向上心がある
  • より高みを目指す
  • 常に手を抜かない
  • 万事徹底する
  • 本物志向
  • 自分に妥協しない
  • やり抜く責任感がある
  • 決して折れない心
  • ぶれない信念がある
  • 信念を貫く
  • 細部もおろそかにしない
  • ストイック

妥協しない性格がしっかり伝わる自己PR例文

妥協しない性格が伝わる自己PRの例文をご紹介します。自己PRの構成も参考にしながら、自分らしい自己PRの作成に役立てましょう。

自己PRの構成

自己PRの構成は、以下を参考にしましょう。

<自己PRの構成>

(1) 結論=自分が強みとしている「妥協しない力」を端的に伝える
(2) 背景・根拠=「妥協しない力」を発揮した具体的なエピソードを伝える
(3) 入社後の活躍・貢献=入社後、「妥協しない力」をどんなことに生かしていくのかを伝える

学業(ゼミ)のエピソードを伝える自己PR例文

私の強みは、妥協せず、より高みを目指していくところだと考えています。

大学のゼミでグループごとに課外調査を行った際、思うような結果が出なかったことがありました。発表できないレベルではなかったものの、せっかくやるならしっかりした内容に仕上げたいと考え、メンバーに「追加で情報を収集するために調査回数を増やそう」と提案しました。成果発表までに時間が足りないというメンバーもいましたが、全員でじっくり話し合ったことで賛同を得ることができ、予定していた調査を3回から5回に増やすことになりました。時間がない中でメンバーのスケジュールを調整することや作業分担の割り振りを考える大変さはありましたが、納得のいく情報収集ができ、成果発表では、教授から「非常に興味深い」との評価をもらうことができました。

妥協せず、納得がいくまで取り組むことの大切さを学んだ経験を生かし、貴社に入社後もより高いレベルの成果を出せるように頑張りたいと思います。

アルバイトのエピソードを伝える自己PR例文

私は、何事にも向上心を持って妥協せず取り組む力を強みとしています。

ヨガスタジオで受付のアルバイトをする中、社員の方からは「来店者対応はマニュアル通りにやればいい」と言われましたが、自分がかかわることに意味を持たせたいと考えました。そこで、スタジオ内で販売しているサプリメントをお客さまに積極提案することに取り組むことにしました。お客さまに提案するたび、どのような反応があったかをノートにまとめ、どういう声掛けをすると相手に響くのか、どんな層のお客さまなら欲しいと思ってもらえるのかを考え、提案内容の改善を繰り返しました。妥協することなくやり切った結果、毎月の売り上げが伸び、店舗でサプリメント提案研修を任せてもらえるまでになりました。

最低限やればいいことだけをこなすのではなく、妥協せずに自分で目標を決めて取り組むことで成果につなげられることを学んだ経験は、社会人になっても生かせると考えています。

サークル活動のエピソードを伝える自己PR例文

私の強みは、妥協せず最後までやり抜く力だと考えています。

ゴスペルサークルで幹事長を務め、卒業生の送り出しイベントを企画・開催しました。コロナ禍のためオンラインでの実施となりましたが「お世話になった先輩方に感謝の気持ちを伝えたい」と考え、オンラインでも楽しめる企画にこだわりました。しかし、過去にオンライン開催の事例がないため、どうすれば盛り上がるのかわからず、みんなで意見を出し合いながら企画を考えていきました。試行錯誤する中、メンバー間の衝突もありましたが、「先輩たちのためにより良い会にしたい」という想いを伝えたところ、みんな共感してくれました。細部まで手を抜かずに企画を考え、リハーサルも入念に行った結果、当日は大きく盛り上がり、「ありがとう」と涙を流してくれた先輩もいました。

貴社に入社後は、どのような状況でも妥協せずやり抜く力を生かし、より多くのお客さまを喜ばせる提案をしていきたいです。

妥協しない性格をどうアピールするか困ったら就職エージェントに相談がお勧め

妥協しない性格をアピールする自己PRは作成できましたか?「自分に合った表現方法なのか」「そもそも思いつかない」ということもありますよね。そういったときは就職エージェントに相談するのがお勧めです。

リクナビ就職エージェントでは、あなた専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで就活をサポートします。履歴書やOpenESの添削、面接アドバイスなども行っています。自己PRなど就活のことで悩んだら、まずはアドバイザーに相談してみましょう。


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プロフィール 川越 杏子(かわごえ・きょうこ)新卒領域のキャリアアドバイザー経験を経て、現在、同領域のマネジャー職に従事。より多くの学生さんが、就活経験を通じて自身の「らしさ」を知り、「働く」の解像度を上げた上で「意志」ある意思決定ができるよう、サービス向上に向き合っている。

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