「人見知り」は長所になる?言い換え例と長所としての伝え方【例文付き】

「人見知り」という特性は、短所と捉えられがちですが、就活において「人見知り」をプラスに伝える方法はあるのでしょうか?人見知りを長所として伝える方法や言い換え例などについてリクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーが解説します。具体的な例文もご紹介します。

「人見知り」とはどういう性格を指す?

「人見知り」とは、初対面の人や新しい環境に対して緊張してしまい、警戒心を持ちやすい性格のことを指します。そのため、人とのコミュニケーションもあまり得意でない人が多いようです。

一方で、何度か顔を合わせ、ある程度お互いを理解できた後は、ぐっと仲良くなれたり、深い関係性を築けたりするという特徴もあります。

「人見知り」という特性をポジティブに伝えることはできる?

物事には二面性があり、置かれた環境や状況によっては長所も短所となり、短所も長所となり得ます。

したがって、人見知りという特性も、前述の「相手が理解できれば仲良くなれる、関係性を深めやすい」のほかに、例えば「まずは周りを観察するので空気が読める」「聞き上手である」「慎重に行動できる」などポジティブに表現することが可能です。

人見知りはネガティブに捉えられやすい特性ですが、自分が当てはまる場合はあまりネガティブに考え過ぎず、特性や持ち味として「人見知りだからこそできること、得意なこと」に目を向けるといいでしょう。

「人見知り」の言い換え例一覧

人見知りという特性をポジティブに言い換えるための、具体的な言い換え例をご紹介します。人見知りにもいろいろなタイプがあり、ポジティブな言い換え例も多岐にわたります。下記の例を参考に、「このようなタイプの人見知りだからこそ、○○ができる」と考えてみましょう。

「人見知りなので初対面の人とうまく話せない」

→ 時間をかけて相手を理解できれば一気に距離を縮められる
→ 広く浅くではなく、深い関係性構築が得意

「周囲や相手にどう思われるか気にしてしまう」

→ 相手の気持ちを考えた上で行動できる。相手の立場に立って物事が考えられる
→ 周りを観察する力があるので、空気が読める。協働する力や協調性もある

「人見知りなので自分から話しかけるのが苦手、自分のことを話すのも苦手」

→ 傾聴力がある、聞き上手である
→ 相手の課題や不安を聞き出し、アドバイスできる

「人見知りなので警戒心が強い」

→ 物事を慎重に進められる
→ 事前に計画を綿密に練り、準備を怠らない

「人見知りなので前に出るのが苦手、引っ込み思案」

→ 裏方としてみんなを支えるのが得意
→ 一歩引いて全体を見られるので(ゼミや研究、サークル活動などの)足りない部分に気づくことができる

面接に臨む就活生のイメージカット

「人見知り」を長所としてアピールする場合の例文

人見知りを面接などで長所としてアピールする例文を紹介します。人見知りという言葉をそのまま使わず、自分の特性をポジティブに変換した上でアピールするのがポイント。自分の人見知りタイプに近いものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

Case1:人見知りで警戒心が強い場合

私は警戒心がやや強く、新しいことに取り組む際は一歩踏み出すのに少し時間がかかってしまうタイプなのですが、だからこそ事前に行動計画を立て、準備を徹底できるのが私の強みです。行き当たりばったりで動くことはなく、目的を達成するために必要な要素を洗い出し、多様な視点から全体を見直した上で行動に移すので、途中で頓挫したり軌道修正を余儀なくされたりすることはほとんどありません。この強みは、御社の研究部門においても必ずや生かせると考えています。

Case2:人見知りで相手にどう思われるか気にしてしまう場合

相手の立場に立って物事を考えられるのが私の長所です。
実は初対面の人と打ち解けるのはあまり得意ではないのですが、だからこそ相手の言動を観察し、相手の気持ちになって、今自分に何が求められているのかを考えることができます。例えば、サークルに新しく入ってきた新入生や、アルバイト先の新人が、何に戸惑っていて何を知りたいのかをつかむことができるので、いち早く的確なアドバイスやフォローをすることができています。
御社においても、今の自分に求められていることを正しくつかみ、期待に沿った動きができるものと考えています。

Case3:人見知りで引っ込み思案である場合

私はあまり前に出るタイプではないため、普段から物事を一歩引いて見る習慣が身についています。そのため、例えば研究室でみんなと実験に取り組んでいるときなど、チームで行動する際に、全体を俯瞰(ふかん)で捉えることができ、欠けている部分や注力した方がいい点などにいち早く気づき指摘することができるのが私の強みです。この強みを生かし、仕事においても全体を俯瞰し、縁の下の力持ちとしてみんなを支えるような役割を担いたいと考えています。

Case4:人見知りで初対面の人と話すのが苦手である場合

私は初対面の人に話しかけるのがあまり得意ではないのですが、だからこそ相手の話をじっくり聞く傾聴力があります。話を聞けば相手に対する理解が深まり、結果的に深い関係性を築くことができます。この特性を生かし、学校の同級生やゼミの仲間、先生方などと数多く信頼関係を築くことができたのは、私の強みだと捉えています。
御社の営業職のような、既存の顧客とじっくり関係性を築けるような仕事で、ぜひ自分の強みを存分に発揮したいと考えています。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

上記の例文のように、人見知りだからこそできること、得意であることに注目し、その部分をエピソードと共にアピールすると、自分ならではの特性が伝わる強みや長所、自己PRになります。

ただ、例文を参考にしてもうまいアピール方法が思い浮かばない…という場合は、就職エージェントを活用する方法もあります。

リクナビ就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの就活に伴走します。自身の特性をポジティブに変換する方法や、それを基にした強みや長所、自己PR作成のアドバイスなども得られるので、悩んだらまずは一度相談してみることをお勧めします。


\リクナビ就職エージェントをご存じですか?/

『リクナビ就職エージェント』は就活を無料で支援するサービス。
会員登録後、専任のアドバイザーが個別に電話相談を行い、あなたの希望や適性に合う企業選びを一緒に考えます。
エージェントだからこそできる求人情報の紹介、面接アドバイスやOpenESの添削なども行っています。

『リクナビ就職エージェント』に相談する

プロフィール 佐藤光紘(さとう・みつひろ)キャリアアドバイザー。2017年に株式会社リクルート(旧リクルートキャリア)に新卒入社。以来、一貫して新卒の学生向けのアドバイザー業務に従事。関西のキャリアアドバイザー組織の立ち上げにも携わり、現在は全国の学生の就活サポートに力を注いでいる。

→リクナビ就職エージェント

就活をはじめる以前に、本当はいろんな不安や悩みがありますよね。
「面倒くさい、自信がない、就職したくない。」
大丈夫。みんなが最初からうまく動き出せているわけではありません。

ここでは、タテマエではなくホンネを語ります。
マジメ系じゃないけどみんなが気になる就活ネタ。
聞きたくても聞けない、ホントは知りたいのに誰も教えてくれないこと。
なかなか就活を始める気になれないモヤモヤの正体。
そんなテーマを取り上げて、ぶっちゃけて一緒に考えていきましょう。

みなさんが少しでも明るく一歩を踏み出す気持ちになれることが、
私たちの願いです。