今週は大学1年生179人のアンケートを紹介します。
大学1年生の1日の勉強時間はどのくらいなのでしょうか?
約6割が勉強時間が「減った」と回答、「増えた」人は約6人に1人
■大学に入学してからの1日の勉強時間は、高校時代よりも減りましたか? それとも増えましたか?
大学1年生に、大学に入ってから1日の勉強時間が高校時代とどう変化したかを尋ねたところ、一番多かった答えが「減った」で約6割に。次に「変わらない」が2割強となり、「増えた」と答えたのは約6人に1人となった。
授業以外の勉強時間は平均1時間54分、四割強が「1時間以内」と回答
■大学の授業以外に1日、何時間、勉強していますか?
次に、大学の授業を除いた1日の勉強時間について尋ねたところ、一番多かった答えが「1時間以内」で4割強に。次に「1時間超2時間以内」が2割強となり、「0時間」、つまりまったく勉強していないと答えた人も約7人に1人に。平均勉強時間は1時間54分という結果となった。
属性別に見ると文系学生よりも理系学生の方が、平均勉強時間が長い傾向が見られた。
授業の予習・復習が主な勉強内容。そのほか、将来のために勉強している人も!
具体的にどの勉強に一番時間を費やしているのか、リアルボイスを紹介します。
●政治学の文献の読み込み。教えられる授業ではなくて話し合う授業なので、予習をしないと授業についていけない。(1日の勉強時間6時間・国際関係法学科)
●講義で出された課題に2時間。課題が多く、とても時間がかかるため、平日はほとんど課題しかできない。あとは講義の予習に1時間。(1日の勉強時間3時間・建築学科)
●第2外国語のフランス語。文法の復習や単語調べに時間をかけている。(1日の勉強時間2時間・国際文化学部)
●主に実験系のレポートがとても大変なので、週に3日くらいはそれにかかりっきり。(1日の勉強時間2時間・理工学部)
●数学。講義についていけなくて、微積分を学び直しているところです…。(1日の勉強時間2時間・工学部)
●文学についてのディスカッション。十分な準備をして深い内容の発言をしないと単位が取れないから大変。(1日の勉強時間1時間・文学部)
●簿記。科目の中で一番難しいし、宿題もたくさん出るので必死です。(1日の勉強時間2時間・人間社会学部)
●物理の勉強に時間をかけている。高校では基礎までしか習っていなかったので、授業についていけるくらいにはならないと。(1日の勉強時間1時間・環境学部)
●レポート作成。ほとんど毎日、深夜過ぎまで書いている。大学に入ってからもこんなに勉強するとは思っていなかった。(1日の勉強時間2時間・コミュニケーション学部)
●英語。特に今度、TOEIC(R)テストがあるので、それに向けて勉強しています。(1日の勉強時間2時間・経済学部)
●英語と第2外国語。どんな仕事に就くにしても語学は必須だと思うから。(1日の勉強時間6時間・工学部)
●経済学を1日30分程度。株やFX(外国為替取引)に興味があるから。(1日の勉強時間1時間・インターナショナルビジネス学部)
受験勉強で忙しかった高校3年生のころと比べると、勉強時間が減ってしまっているのも無理はないのかな。それでも、平均約2時間は「自習」しているということになるから、感心感心。大学の勉強の予習復習をしている人が大多数な中、資格取得や自分自身が興味のあることのために自主的に勉強する人もいて、ますます心強いばかりよ。みんなの中に、もし「学校以外ではまったく勉強していない」という人がいたら、この機会にちょっと考え直してみたらどうかな? この夏休みを利用して、自主的に勉強をする習慣を取り戻してみることをオススメするわ!
【調査概要】
調査期間:2015年7月4日~7月8日
調査サンプル:大学1年生179人
調査協力:株式会社クロス・マーケティング
文/日笠由紀
イラスト/中根ゆたか