面接に行きたくない…と思ったときの対処法とは?事前にできる対策も紹介

就活中になかなか気分が上がらず「面接に行きたくない…」と思ってしまうこともあると思います。そんな気持ちに、どう対応すればいいのでしょう?また、「行きたくない」と思わないようにする方法はあるのでしょうか?リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーに、具体的な方法についてうかがいました。

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面接に行きたくないと思ってしまう理由をひもといてみよう

書類選考を通過して、いよいよ面接!という段階で「面接に行きたくない…」と思ってしまう就活生は少なくありません。「行きたくない」という気持ちに向き合い、今後の就活を前向きに進めるためにも、まずは行きたくない理由をひもといてみることをお勧めします。

われわれキャリアアドバイザーがよく耳にする理由は、次の3つです。どの気持ちに近いのか、考えてみましょう。

自分に自信がなく、うまくアピールできそうにないから

最も多く聞かれる理由がこれです。上手に自分をアピールできるか心配、言いたいことが伝えられるか不安、その結果落ちてしまったらどうしようという焦りなど、さまざまな感情が入り交じってネガティブな気持ちになってしまい、面接前日や当日朝に「うまくやれる自信がない…」と落ち込んでしまう就活生が多いようです。

時間がなくて面接準備を十分にできていないから

就活もピークになると、連日のように面接が入ったり、同じ日に複数の面接が入ったりするなど、スケジュールが一気に立て込んできます。時間に追われると、心の余裕もなくなります。企業別の面接準備も十分にできず、強い不安感から「行きたくない」と思ってしまう就活生も少なくありません。

就活自体のモチベーションがダウンしてしまったから

書類選考や面接に落ちると、誰しも落ち込み、やる気を失ってしまうものです。立て続けに落ちたことで心身共に疲れてしまい、就活に対するモチベーションがダウンしてしまう人もとても多いです。特に、書類選考や面接のピーク時には、このような状態に陥る就活生が増える傾向にあります。

理由別・「行きたくない」と思ってしまわないためにできること

面接当日になって「行きたくないけれどどうしよう…」と悩むのは避けたいもの。行きたくないと思う理由別に、事前にできる対処法をお伝えしたいと思います。

面接に行きたくない…と思っている就活生イメージカット
Photo by PIXTA

自分に自信がないなら…あらためて面接準備に力を入れよう

自分に自信が持てず、面接が不安という場合は、「準備あるのみ」です。自己紹介、自己PR、志望動機、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)など、よく聞かれる定番質問についての回答をあらためて見直し、自信を持って話せるように声に出して繰り返し練習してみましょう。

模擬面接を行うのも有効。できれば第三者に面接担当者役をお願いし、模擬面接を繰り返し行って、フィードバックを基に発言内容をブラッシュアップしましょう。実際にスーツを着用し本番さながらに行うことで、緊張に慣れることもできます。

時間がなくて不安ならば…チェックリストで抜け漏れがないか確認を

多くの場合は、不安な気持ちを抑えることで「行きたくない」という気持ちも軽減します。前夜に不安で焦ってしまっているならば、「これさえやればOK」と書かれているような前日チェックリストに沿って一つひとつをチェックすれば、安心することができ、リラックスして面接に臨めると思います。

関連記事:【チェックリストつき】これだけやればOK!就活「面接前日」準備ポイント

中には「面接まで進んだけれど、企業研究が十分ではなく、この企業で本当にいいのか不安」という人もいるかもしれません。そういう場合は、気持ちを切り替え「面接の場で企業の魅力をつかんでみよう」と考えてみるのも一つの方法。企業の魅力や特徴は、実際に訪問して肌で感じてみないとわからない部分もあります。「面接を通して、自分に合う企業かどうか判断しよう」ぐらいの気持ちで臨むといいでしょう。

モチベーションが下がっているならば…いったんリフレッシュを

就活がピークで疲れ切っていたり、落ち続けて落ち込んでいたりする場合は、いったん就活を忘れてリフレッシュする時間を設けましょう。友達とおいしいものを食べに行くでも、カラオケで発散するでも、ぐっすり寝るでもなんでもいいと思います。自分の気分が上がる方法でリフレッシュすると、「もうちょっと頑張ってみよう」という活力も湧いてくると思います。

なお、生活リズムが乱れていると、疲れが取れにくくモチベーションも下がりやすくなります。就活が忙しくても、規則正しい生活を意識してリズムを整えましょう。

就職エージェントを活用する方法もある

リクナビ就職エージェントでは、就活に関する専門知識を持つプロのアドバイザーが、マンツーマンで就活に伴走します。応募する企業に沿ったES(エントリーシート)添削や模擬面接も行っているほか、スケジューリングやモチベーション管理のサポートも行っているので、われわれのような就職エージェントをうまく活用していただくのも、有効だと思います。

関連記事:就活で悩みを相談するなら?身近な相談先と「就職エージェント」の違いを紹介

それでも「どうしても行きたくない」と思ったらどうすればいい?

いろいろな対処法を試した上で、それでもどうしても行きたくないと思ってしまう場合は、メンタル面の不調が考えられます。心身共につらいのに無理やり面接に出向くのは、今後の就活を考えた上でもお勧めできません。

どうしてもつらくて面接に行けない場合は、必ず面接時間前に企業に連絡し、体調不良でうかがえないことと、おわびの気持ちを伝えましょう。いくらしんどくても、気まずくても、連絡なしで「バックレる」のはマナー違反であり絶対にNGです。多くの場合、正当な理由があり就活生が希望すれば、面接の機会を再設定してもらえます。

その上で、いったん就活から離れ、休息を取りましょう。数日間は就活のことを何も考えず休むことに専念する姿勢が大切。疲れが軽減でき、気持ちが浮上したら、少しずつ就活を再開しましょう。疲れや不安感が強い場合は、学校の保健管理センターや学生相談センターなどに相談するのも一つの方法です。

関連記事:【就活ストレスを解消】精神科医Tomy先生に聞く!落ち込まない前向きメンタルを保つコツ

就活は長期戦です。最初のころに無理をしすぎてしまい、選考の多い4~6月の期間に体調を崩して活動ができなかった…という就活生は決して少なくありません。周りと比べすぎず、無理なく自分のペースで、就活を進めていきましょう。


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取材・文・編集/伊藤理子

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