就活の面接はどんな流れで行われる?つまずきがちなポイントも解説【キャリアドバイザーが解説】

面接の基本的な流れを知っていますか?事前に流れをつかんでおけば、本番で慌てたり、必要以上に緊張したりしなくて済みます。今回は、リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーに、就活の面接の基本的な流れと、つまずきがちなポイントなどについて教えてもらいました。

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就活の面接、基本的な流れを紹介

基本的な面接の構成をご紹介します。企業や選考段階によって面接の流れは異なり、必ずしも同じ構成で進むわけではありませんが、基本的な流れとよくある質問内容を把握しておくことで、落ち着いて面接に臨みやすくなります。それぞれの回答を前もって整理し、練習しておくといいでしょう。なお、オンラインの場合も、入室・退室以外は基本的な流れは同じです。

入室&あいさつ

軽くドアをノックし「どうぞ」と言われたら入室しましょう。ドアを閉めたら面接担当者の顔を見て一礼し、「〇〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつします。担当者に勧められてから、椅子に座りましょう。

自己紹介

面接の初めに、「自己紹介をお願いします」と言われることがあります。簡単なプロフィールと学生時代に何をしてきたかを伝えましょう。時間の指定がない場合は、話す時間は30~40秒ぐらいが目安になります。

自己PR

自分の強みや長所を、実際のエピソードを交えて語り、その強みや長所がこの会社でどう生かせると思うか伝えましょう。「あなたの強みを教えてください」「あなたの長所を教えてください」という質問である場合もあります。

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)

企業は特別な経験・エピソードを知りたいわけではなく、学生の人柄や持ち味を知りたいと考えています。これまでの経験を振り返り「自分らしさが伝わるエピソード」をまとめましょう。

志望動機

この業界に注目したきっかけ、この企業のどこに魅力を感じているのかを簡潔に伝えましょう。自分の強みを基に、入社後どのように活躍できると思うのかまで語れると、志望度の高さが伝わります。

応募者からの逆質問

「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたときのために、いくつか質問を用意しておきましょう。お勧めしたいのは、企業のこと、仕事のことをより深く掘り下げるような質問。掘り下げて聞くことで、企業への関心の高さや入社意欲を伝えられる機会なので活用しましょう。

退室

立ち上がったら椅子の横に立ち、「ありがとうございました」とのあいさつで締めくくりましょう。ドアのところで再度一礼し、退室するとスマートです。

面接の流れの中で、就活生がつまずきがちなこと

面接の流れの中で、多くの就活生がつまずいてしまうポイントがいくつかあります。面接の流れを覚えるとともにつまずきがちなポイントについても理解し、準備しておきましょう。

面接を受けている学生のイメージカット
Photo by PIXTA

入室の時の表情が硬い、笑顔がない

緊張のあまりガチガチになってしまい、表情が固まってしまう学生は少なくありません。緊張するのは仕方のないことですが、入室時の第一印象は面接の重要な要素。できれば笑顔でハキハキとあいさつをしたいところです。特に小売・サービス業や営業職など、対人コミュニケーションが重視される業界や職種の場合、第一印象が重要な評価ポイントになる場合があります。

緊張対策のためには「場に慣れておくこと」が何より重要。本番さながらの「模擬面接」を繰り返し行い、実際の面接の流れをつかんでおくことをお勧めします。

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回答が質問とズレている

志望動機を聞かれているのに自分のことばかり延々と語る、逆に自己PRや強みを聞かれているのに「この会社に入りたい理由」ばかりを伝える…など、質問に対する回答がズレているケースが見られます。質問に対して正確に答えられないと、「人の話を聞けない人」「会話ができず、コミュニケーション能力が足りない人」という印象を持たれてしまう可能性があるので注意が必要です。

アピールしたい気持ちが強過ぎて聞かれていないことまで話してしまったり、言いたいことが整理できていなかったりしたときに、ズレが起こりがちです。まずは落ち着いて、相手の話を聞き、質問の意図を理解した上で回答しましょう。まず結論から伝えるのも、ズレを防ぐポイントです。

関連記事:一次面接では何を質問される?準備しておきたいこととは?

質問に対する回答に一貫性がない

例えば、自分の強みを「一つのことにコツコツ取り組むのが好き」と言っていたのに、志望動機では「フットワーク良くいろいろなことにチャレンジしたい」と答えるなど、面接を通して見たときに答えの内容に一貫性がないケースが見受けられます。これでは、あなたという人物がつかめず、企業は困惑してしまいます。

こちらも、準備を十分に行っておくことで回避できます。面接の流れごとに回答イメージをまとめた上で全体を見返し、ほかの回答と整合性が取れているか、ズレがないか、アピールしたいことに一本軸が通っているかチェックしておきましょう。

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面接の流れに沿って練習することで、つまずきを減らせる

上記のようなつまずきを減らすためには、「事前準備」が何より大切。面接の流れに沿って回答をある程度準備しておき、模擬面接などで繰り返し声に出して練習するといいでしょう。

ただ、伝えたい内容の文章を丸暗記して、その通りに話すのはお勧めできません。「台本を読んでいるように聞こえてしまい、その人らしさが伝わらない」とマイナス印象を持たれてしまう可能性があります。また、想定問答とは異なる質問をされるなど、台本通りにいかなかったときに頭が真っ白になってしまい、言葉に詰まるケースもあるようです。

お勧めしたいのは、回答を文章化せず、伝えたいことのポイントを箇条書きにして覚えておくこと。そして、面接の場でそれらをつなげて話すことで、「台本を読んでいる感」が軽減でき、想定外の質問にも臨機応変に対応できるようになります。

その上で、事前に模擬面接を何度か行い、場に慣れておきましょう。第三者に面接担当者役になってもらい、本番さながらの練習を繰り返し行うことをお勧めします。

そして、面接担当者役の人に、質問に対する正しい回答ができているか、面接を通してアピールしたいことにブレがないか、統一感があるかどうかをチェックしてもらい、フィードバックをもらうことで、つまずきをなくすことができます。面接の雰囲気に慣れることで緊張感が減り、自然な笑顔を出せるようにもなるでしょう。

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なお、模擬面接はキャリアセンターや就職エージェントなど「面接のプロ」にお願いするのがベスト。リクナビ就職エージェントでは、就活に関する専門知識を持つプロのアドバイザーが、マンツーマンで就活に伴走し、模擬面接も行っています。面接の流れも熟知しているので、面接でのつまずきをなくし、ブラッシュアップすることが可能。面接に不安を覚えている方は、ぜひリクナビ就職エージェントの活用を検討してみてください。


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取材・文・編集/伊藤理子

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