「どの会社にも興味が持てない…」から抜け出すヒントが見つかる!『ふしぎの国のバード』

連載タイトル「貸本屋店主が辛口エール 悩みに効くマンガ」

都内某所にひっそりたたずむ、知る人ぞ知る会員制のマンガ専門貸本屋「ゆたか書房」。会員の中には、店主のゆたか まりさんに人生相談をする人も。悩みに答えるアドバイスと共に、オススメのマンガを紹介してくれると聞きつけて、はるばる店を訪ねる就活生もいるんだとか。
就活や「働く」ことに悩んでいるあなたの意識を変えてくれるかもしれない、とっておきのマンガを、店主の独断と偏見で紹介します。

ずらっと並ぶ企業情報。「興味ない」と見るか、「こんな会社もあるんだ!」と見るかは自分次第!

インターンシップの応募や就活に向けた企業研究のためには、いろんな会社の情報をチェックすることがまず必要だよね。だけど、「どの会社にも興味が持てない」「見るだけでうんざりする」という学生さんって、結構いると思うんだな。今回は、会社を探したり会社情報をチェックしたりするときに面白がれるようになるためのマンガを紹介するよ〜!

『ふしぎの国のバード』(佐々大河/KADOKAWA)第1巻書影『ふしぎの国のバード』(佐々大河/KADOKAWA)
明治時代に実在したイギリス人の冒険家、イザベラ・バードの物語。彼女は、江戸時代の名残をとどめる日本を訪問し、消えゆく日本古来の生活や風俗を見聞し、記録するための旅に出る。通訳の伊藤鶴吉ただ一人を連れ、東京から蝦夷(えぞ)まで、地図なき道のりへ。日本人すらも入ったことのない奥地に向かう冒険の中、彼女は何事も恐れることなく、興味津々で向かっていくのだ。ワクワク・ドキドキがいっぱいのディスカバー・ジャパンの冒険譚(たん)!

企業情報に「興味が持てない」なら、自分なりのポイントを作ってみない?

「インターンシップに応募した方が就活に有利だって聞いたから、どこか探さなきゃ!」
「そろそろどんな会社があるのか知らなきゃまずいよね…」

そんなふうに焦りを感じ始めてる学生の皆さ〜ん!
取りあえず就活サイトで膨大な情報の中から会社を調べようとしたり、大学の就職課でインターンシップの募集企業のリストをもらったりしてみた結果、「全然、情報が頭に入ってこない!」「見てるだけで嫌になってきた…」な〜んてことになってない?

それってさ、数学が苦手な人が「テスト直前だから!」って公式を丸暗記するとか、小説に興味ない人が「みんな読んでるから!」と話題になった作品を読もうとして3ページで寝落ちする流れと似ているような…。

会社情報も数学の公式も小説も、本人が興味を持てなければ「ただの文字の羅列」でしかない。一生懸命見つめても、文字の表面を目がツルッツルに滑るだけで、なんにも頭に入ってこないわね。

逆に、スポーツでもアニメでも音楽でもコスメでもダイエットでも、自分が興味あることの情報ならスルスル入ってくるものじゃない? そんでもって、興味を持ったのってふとしたきっかけだったりしたんじゃない?
就活でも、何かきっかけを自分でつくっちゃえば、興味を持てるんじゃないかな。

例えば、さっき挙げたみたいな、「自分の好きなこと、興味があること」に関係する会社を調べることからスタートしてもいいんだよね。
すると、「へー、こんな会社あるんだ!」になるし、だんだん面白くなってくるわけさ。

企業情報に興味が持てないなら、「興味を持てるポイントを自分で作る」に、視点を変えてみたらどうかな?

『ふしぎの国のバード』第1巻、横浜の街中で日本の慣習に触れたイザベラ・バードが興味を示すシーン

▲横浜の市場を通訳の伊藤(イト)と歩く中、魚の種類やおけから流れ出る水にまで興味を持つバード。ノミやシラミがうじゃうじゃいる宿にも臆さず、異国の女性にはハードルの高い日本式の混浴風呂にも果敢にチャレンジする。なんでもかんでも面白がる彼女の姿は、見ているだけでも楽しく、冒険のワクワク感を体感できる作品だ。

就活とは「冒険」の旅のようなもの。未開の地を旅するように面白がってみよう!

思うにさ、就活ってものは、冒険の旅に出るようなものだと考えたらいいんじゃないかな?
だって、その先に何が待ってるのか、そこで自分が何を思うのかわからないわけだし、興味を持って面白がることで、どんどん広がっていくものでもあるんだよね。

もしキミが旅に出たとき、その土地の食べ物にトライしてみたり、地元の人と話してみたり、「あの建物は何?」「どんな歴史や背景があるの?」と気になったことを調べてみたりすれば、より面白くなるよね。ただ単に「そこに行きました」っていうだけの旅行とは違って、いろんなことを知って、いろんな経験ができるわけじゃない?

就活も、それと一緒なんだよね。
広〜い世界にどんな仕事や会社があるかを知ることができる機会で、自分が興味を持てば持つほど、いろんなことが見えてくるよ!

そこで今回オススメしたいのが、未開の地を冒険するワクワク感を味わえる『ふしぎの国のバード』。明治時代に実在したイギリスの冒険家、イザベラ・バードが、日本を訪ね、蝦夷までの道のりを旅する姿を描いてるんだよね。

安全な場所を観光する普通の旅行者とは違うし、ただ通過するだけじゃなく、好奇心いっぱいに見たものはなんでもかんでも面白がり、それがなんなのかを知りたがる。そんな彼女だからこそ、そこにあるいろんな文化や背景まで知ることができる。バードのように何事も興味を持って見れば、就活ももっと面白くなるし、キミの世界がもっと広がるハズ!

まだ見ぬ未開の地を旅するようなワクワク感、就活もそんなふうに楽しんでみようよ!

オススメのひとコマ

『ふしぎの国のバード』5巻、「運命はいつも 自分自身の意志の中にあるのよ!!」のシーン

「運命はいつも自分自身の意志の中にあるのよ!!」

就活も人生も、“運”に身を任せずに「自分の意志」を持つことが大事

これは、旅の途中でバードがスズメバチに刺され、高熱を出した時のシーン。脊椎が痛む持病も抱えている彼女は、通訳の伊藤から「現実問題として、旅を続けるのは無理ではないか」と言われてしまうのよ。しかし、彼女は「この体で世界中を旅し、いつだって戦い続けてきた」と主張し、きっぱりとこう言うのだ。「運命はいつも自分自身の意志の中にあるのよ!!」と。そう、このバードのセリフこそ、人生そのものにおいて、誰もが根底に持つべき考え方なんじゃないかと、私は思うんだよね。

実はバードには、持病の痛みと投薬治療のために、うつ状態に陥っていた時代があったのよ。「私はなんのために生きているのだろう」と苦悩し続けていた彼女は、主治医の勧めで旅に出たことで、やがて「冒険」という喜びに目覚める。悲運の中で暗い日々を送っていたバードが、なぜポジティブな冒険家になれたのか?それは、「やりたいことをやり、自分の人生を生きるのだ」という自分の意志を持つようになったからなのだよね。

みんな最初から目指してる何かがあるわけじゃない。だけど、旅に出ることで冒険が始まって、新たな発見ができるもの。就活も同じで、まだ見ぬ世界に目を向けることでようやく始まるんだと思うんだ。そして、バードは自分の意志で「冒険家になる」と決めて、実際にそうなれたんだよね。

つまり、彼女は“運”なんていう不確定なものに、自分の人生を任せたりしなかったのだ。運命は自分の意志でたぐり寄せるものであり、本人が「何か」になろうという意志を持つことで、そこに近づくことができるんだろうさ。だから就活でも、「自分はこうなりたいんだ!」という意志を持った方がいいよね〜。すべては、自分次第で大きく変わるものなんだよ。

(c)佐々大河/KADOKAWA

ゆたか書房店主 ゆたか まり
都内某所で50年以上続く貸本屋「ゆたか書房」を引き継いだ3代目店主。毎月、50〜70冊程度の新刊マンガを入荷し、年間1000冊前後のチェックを続けている。2016年、旧店舗立ち退きにて、新店舗への移転を果たし、現在も会員の無理難題に応えながら、面白いマンガをオススメし、広めていくことをテーマとしている。(※会員制につき、いちげんさんへのマンガの紹介はお断りしています)

・就活始めるのがユーウツな人には、『重版出来!』
・「就活にイマイチ本気になれない…」人には『BLUE GIANT』
・「社会人が怖い」人には『中間管理録トネガワ』
・選考がうまくいかずに落ち込んでいる人には、『フットボールネーション』
・「就活しないで遊んでたい」と思っている人には、『おいピータン‼』
・「なんとなく〇〇って企業・仕事がいいな」と思っている人には『チャンネルはそのまま!』

文/ゆたか まり


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